話題の代表チームによる新リーグであるUEFAネーションズリーグですが、ワールドカップ後の代表チームとしての真剣勝負の場が少なくなる代表試合閑散期ともいえる時期に開催されるこのUEFAネーションズリーグについて考えてみます。
Contents
UEFAネーションズリーグとは?
UEFAネーションズリーグとはUEFAランクに応じてリーグA(超強豪)、リーグB(それなりに強い)、リーグC(中堅・日本代表といい勝負のレベル)、リーグD(日本代表が普通に勝てるレベル)に分けられてホーム&アウェーで戦いヨーロッパ最強チームを決定する新たなリーグです。
最上位のグループAのみ各組の各組の首位チームでトーナメント戦を行いヨーロッパ最強の国を決めることとなっています。
UEFAネーションズリーグの開催時期は?
UEFAネーションズリーグはワールドカップとEUROのない隔シーズン開催です。
わかりやすく言うと偶数年の6月に始まり翌年の9月に終わることとなります。
※シーズンの考え方はヨーロッパ基準(18-19など)
UEFAネーションズリーグの目的は収益?
代表チームの宿命ですが、重要な大会がない時期の試合は親善試合が多く真剣勝負でないため集客力が落ち、収益が低迷してきました。
この代表の収益問題を解決するためにUEFAネーションズリーグが作られたと言ってもいいでしょう。
UEFAネーションズリーグは昇格・降格あり
UEFAネーションズリーグでは、各リーグのグループの最下位チームと一つ下のリーグの各グループの最上位チームの昇格・降格といった入れ替えがあります。
つまりUEFAランキング上位常連のドイツやポルトガルがリーグBに降格する可能性もあるということです。
EURO出場権のかかるUEFAネーションズリーグ
UEFAネーションズリーグはEURO出場権をかけた戦いでもあります。
全てのリーグにEURO出場へのチャンスがあることになります。
下位リーグのリーグDの参加国には昇格以外にもEUROへの出場という目的ができます。
UEFAネーションズリーグの生むメリット
収益の増加
UEFAネーションズリーグの最大のメリットとして代表戦の収益の増加があげられます。
親善試合と順位のかかった真剣試合ではどうしてもサッカー熱に差がでて集客力に差がでてしまうので、UEFAネーションズリーグの目的に収益の増加があります。
面白い試合の増加
親善試合と大会の試合では選手の真剣度も違います。
真剣試合で生まれるドラマによる集客力の増加という好影響が生まれることでしょう。
選手のモチベーション増加
ただでさえ過密日程の中で、代表戦の親善試合というのはサッカーの代表に選ばれているスター選手からすると正直言って行きたくない試合であることがあります。
しかし、優勝を目指す真剣勝負であれば話は違ってくるので、選手の代表戦へのモチベーションの増加につながることでしょう。
UEFAネーションズリーグの生むデメリット
過密日程によるコンディション悪化⇒選手生命に影響
サッカー界では常に過密日程の問題が叫ばれてきましたが、そこにさらにUEFAネーションズリーグという真剣勝負の大会を組み込むことによって、サッカー界はさらに過密日程になるでしょう。
そのため、ケガの増加、疲労蓄積、コンディション悪化が予想され、大げさに言うと選手生命へ影響してしまうかもしれません。
代表の世代交代の進行を妨げる⇒代表の高齢化
真剣勝負が増加するということは、新戦力をテストする場が減少してしまうことを意味します。
そのため、代表の世代交代が進まず代表が高齢化してしまう可能性があります。
大陸間サッカー格差の拡大
サッカーの強豪と言えばヨーロッパですが、ヨーロッパ以外のアジア、アフリカ、中南米の国々がヨーロッパの代表国と強化試合を組む機会が減少してしまうため、大陸間のサッカー格差が拡大してしまう可能性があります。
定期的にヨーロッパ遠征で強化を行ってきた日本代表にも影響するでしょう。
まとめ
ワールドカップが終了して若干サッカー熱が冷めてしまう中でヨーロッパ王者を決める大会が始まるということはサッカーファンにとっては楽しみが増えるという意味でいいことだと思います。
しかし、冷静に見てみるといいことばかりではないということがわかると思います。
それでも結論は、やはり一人のサッカーファンとしてはやはり楽しみです。